「セブルスーっ!」





聞き覚えのある声に顔を上げると、同じ寮のなまえが息を切らしながら此方へ走って来ていた。





「何か用か」





読みかけていた本を閉じてそう聞くと、なまえは満面の笑みを浮かべながら、いきなり僕の胸元へと手を伸ばしてきた。





「よしっ、これでオッケー」





しばらくして、僕の胸をポンと叩いてなまえは離れた。恐る恐る下に視線を落とすと、胸元には僕には似合わない白いの造花。





「私からの誕生日プレゼント」
「……あぁ」





そういえば今日は僕の誕生日だったな。





「もしかして忘れてたの!?」





物凄く驚いた様子のなまえに無言の肯定を示せば、"セブルスらしい"と笑われた。





「お誕生日おめでとう。セブルス」





ガーデニアの胸飾りを君に贈る
(貴方が産まれてきてくれて)
(私はとても幸せです)





0109>>>リクエストありがとう御座いました!
ガーデニアの花言葉「とても幸せ」
title:Aコース