初めて会った日、彼女のあどけない笑顔を独り占めしたいと思った。壊したいとさえ思った(所謂一目惚れ)





初めて、恋に本気になった。





「そろそろ私の物になる気になったかい?」

「嫌ですよ。それに私は"物"じゃありませんから」





なのに、なまえは無邪気に笑いながら私の腕からすり抜けて行く。捕まえようと伸ばした手は空を掴み、情けなく垂れ下がるしかなかった。





「…また逃げられた」





絶対に欲しいものは、なかなか手に入らない
(嗚呼、もどかしい)





0125>>>title:Aコース