「生徒以下だな」





ホグワーツで過ごす初めての朝。


寝起きの頭に叩き込まれたのは"おはよう"ではなく、辛辣な一言だった。





訳がわからず混乱していると、乱暴に差し出されたのは、前の教授が送ったであろう私のサンプルレポートと薬品。





「げっ、見たんですか!?」

「君の上司(兼指導係)として一応な…、だが」





"読む価値もなかった"と、バッサリ言いきられてしまった。批評には慣れていたつもりだが、この教授に言われると何だかいつも以上に落ち込む。





「薬品の方は"まぁまぁ"だった」

「っ!ありがと「あくまで"レポートと比べれば"だがな」」





…私の喜びを返してください。
初日から大ダメージだ。心中でホロリ泣きながら、レポートと薬品を受け取る―…と、羊皮紙が提出したときより、かなり分厚くなっていることに気がついた。





「あの、なんだか羊皮紙が多い気が…」

「その羊皮紙に新しくレポートを書いて、今学期中に我輩に提出したまえ。」





そう言って、口角を微かに上げる。ダメージの上に宿題だなんて…!今日はとんだ厄日だ。





仕事前の悪夢
(一週間に一枚として、間に合うかな…)





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