「(そ、壮大過ぎて付いていけない)」





取りあえず解ったのは
賢者の石とか言う凄い石を学校が守っている事。教授が足を怪我したのは、騒ぎに紛れて石が盗まれぬ様に三頭犬の所へ行ったから。そして…、あのヴォルデモじゃなくて例のあの人が狙ってるかもしれない事!復活、するかもしれない事!





「ありえない、絶対ありえない」





憧れてたホグワーツがまさかこんな…、いっそ辞職、いや、それは駄目。教授になるって決めたんだから!あー、でもなぁ…。

混乱しきった心中で葛藤を繰り広げていると、不意に教授が深く溜め息を吐き、ゆっくり立ち上がった。





「ど、どこ行くんですか」

「話は済んだ。我輩は見回りに行く」

「駄目ですよ!その足で動き回っちゃ!見回りなら私が行きます」

「駄目だ。貴様はまた余計なことに首を突っ込みかねん。我輩の話で懲りたのなら、これからは大人しくしている事ですな」





にやり、口角をあげる教授。その笑みに、喉まで出かかった言葉をグッと飲み込むと、教授はまた溜め息を吐いて呟いた。





「それに、またあの小男が彷徨いていると厄介なのでな」

「(は、小男?)今何て言いました?」

「…何でもない。とにかく、全てを知ったからと言って妙な気を起こさぬ様に。」

「あーはいはい、解りました」










知ってしまった
(ん?それにしても何でこんなにすんなり教えてくれたんだろうか…)
(まぁ、いいや)


「では我輩は…」

「だから駄目ですってば。どんだけ見回り行きたいんですか…」










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