6年振りに帰ってきた、彼の元へ。





「セブルス!ただいま!」





そう叫びながら部屋に飛び込み、セブルスの胸にダイブした。

突然すぎてバランスを崩したセブルスは、傍にあったソファーに倒れ込んでしまった。





「馬鹿者!ノックぐらいせんか!」





頭上で聞こえるセブルスの懐かしい怒鳴り声に耳を傾けながら、ギュゥッとセブルスを抱き締める腕に力を込めると、短い溜め息を漏らしながら、私の頭をポンポンと撫でてくれた。





「今回は随分と遅かったな」

「うん、結構居心地が良くて長居しちゃった」

「…そろそろ、その放浪とやらを止めにしたらどうだ」

「うーん、駄目。まだやりたいことがあるから」





私がそう言うと、セブルスはあからさまに不機嫌な顔になった。





「あまりフラフラしていると、嫁の貰い手が無くなりますぞ」

「その時はセブルスに貰ってもらうからいーのっ」

「ふんっ、誰がお前のような女など」

「酷っ!」





Your destination to go at will
(最終的には)
(あなたの腕の中が良いな)





0911>>>title:[Hiver]