「ナマエ、俺のこと好きか?」





夕食後の談話室。
シリウスが突然そんなことを言い出した。




「うーん…」





シリウスとは一緒に居て凄く楽しいし、何でも話せるし、まぁ嫌いではないかなー。




「うん、好きだよ」





私がそう言った瞬間、シリウスは酷く興奮した様子で歓声を上げた。そんなに嬉しいものなんだろうか、と不思議な感じでシリウスを見ていると、急に動きが止まり、コホンと咳払いをした。





「その…、俺もナマエのことが好きだ!」

「あぁ…、ありがとう」





私の言葉を聞いて、シリウスはニンマリ笑顔のまま自室へ帰っていった。





―…*****

翌朝、私が広間に向かうと、何故かグリフィンドールから大歓声が上がった。

突然の事に吃驚し過ぎて固まっていると、リリーが駆け寄ってきた。





「あなた達が両想いだなんて知らなかったわ!」

「両想い?誰と誰が?」

「惚けたって無駄よ!皆知ってるんだから、あなたとシリウスが付き合ってるって!」

「…は?」





いやいやいや、私とシリウスが付き合ってる?無い無い無い。何をどうしたらそう言うことに…。兎に角、誤解を解かなくては。





「リリー、私とシリウスは「おはようナマエ!」」





私の弁解の言葉は背後からやって来たシリウスに遮られた。しかも、シリウスの腕が確り私の腰に回っている。





「ちょ、シリウス放して」





これじゃ更に誤解されちゃうってば!
私の言葉を無視して、シリウスは昨日の晩みたいにまた咳払いした(まだ腕は私の腰に回ったまま)。





「ナマエ、絶対幸せにするからな!」





あぁ、神様!
どうかこの盛大なる勘違いをどうにかしてください!





Uncertain words shouldn'tsay
(あの時)
(好きだなんて言わなければ!)





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