「グリフィンドール、50点減点」 今日も理不尽な減点の声が響いた。 ブツブツと文句を言うグリフィンドール生。対照的に、ニヤリと嫌らしい笑みを浮かべるスリザリン生(と教授)。 確かにこんな風に減点されるのはムカつくし、大人げないとは思う。でも、何故だろう、私は不思議とスネイプ教授を嫌いにはなれなかった。 ―…***** 授業が終わり、皆一斉に教室を出る。丁度扉に差し掛かった所で声を掛けられた。 「ナマエ!」 振り向くと、何時もの3人組が手招きをしていた。そういえば図書館に行く約束をしていたのを忘れていた。急いで駆け寄って一緒に歩き出す。 話題は勿論、先程の授業。 「あの陰険教師め!どれだけ減点すれば気が済むんだよ!」 「今までもそうだけど、今回のは酷すぎるわ!」 ハーマイオニーとロンはえらく御立腹の様子で、ロンに至っては顔を真っ赤にしながら熱弁している(ちょっと面白い)。 「ナマエはどう思う?」 「…私はスネイプ先生好きだよ」 「「「えぇっ!!?」」」 三人声を揃えて一斉に私を見る。そんなに変なこと言ったかな? 「私、スネイプ先生は本当は良い人だと思うんだ」 私の発言にロンとハリーは目を丸くして、ハーマイオニーは頭を抱えている。 「私、後でスネイプ先生の所に行こうと思うんだけど、皆も一緒に行かない?」 「「「絶対嫌だ(よ)」」」 There is'n person in favor of a plan (えー、何でー?) 0906>>>title:[Hiver] |