「ナマエって何時もボーッとしてるよな」





談話室で火にあたっていると、突然シリウスが呟いた。





「悩みなんか無さそうで…。羨ましいよ」





溜め息混じりにそう言って項垂れる。あぁ、シリウス。君は解ってないな。

確かにナマエは(現在進行形で)ボーッとしてるけれど、僕は知っている。彼女の頭の中は常に自分よりも、他人の事でいっぱいなことを(所謂お人好し)そして今も多分、彼女の頭の中は皆の事でいっぱいだ。





「何にやけてんだよリーマス、気持ち悪りーな」

「何でもないさ」





I seem to think of nothing and freeze, and you think of all
(そんな君が)
(僕は好きで堪らない)





1102>>>title:[Hiver]