「先生…」 「ナマエ…」 「離れたく無いよ」 そう呟きながら、スネイプ先生のローブをギュッと握った。そっと先生を見上げると、今にも泣きそうな私の手に先生の白い手が重なった。 「暫くの辛抱だ。心配するな」 「…浮気とか、しないでね?」 「するわけ無いだろう。我輩には、ナマエしか居ない。」 「――先生っ!」 その言葉が嬉しくて、周りに生徒達が居るのも忘れ思わず先生にキツく抱きついた。 そんな二人の姿を見て、皆恥ずかしそうに(たまに気持ち悪そうに)目を背ける中、何時ものグリフィンドール三人組は、抱き合う二人をじっと見詰めていた。 「ほんと、よくやるよね」 「…恥ずかしくないのかな」 「きっと周りなんて見えてないんだわ。まったく、夏休みが終ればまた会えるって言うのに…、とんだバカップルね」 「「同感」」 I want not to be separated from you (ナマエ!いい加減離れなさい!) (嫌だ!やっぱり此に残る!) 1028>>>title:[Hiver] |