「先生…」

「ナマエ…」

「離れたく無いよ」





そう呟きながら、スネイプ先生のローブをギュッと握った。そっと先生を見上げると、今にも泣きそうな私の手に先生の白い手が重なった。





「暫くの辛抱だ。心配するな」

「…浮気とか、しないでね?」

「するわけ無いだろう。我輩には、ナマエしか居ない。」

「――先生っ!」





その言葉が嬉しくて、周りに生徒達が居るのも忘れ思わず先生にキツく抱きついた。





そんな二人の姿を見て、皆恥ずかしそうに(たまに気持ち悪そうに)目を背ける中、何時ものグリフィンドール三人組は、抱き合う二人をじっと見詰めていた。




「ほんと、よくやるよね」

「…恥ずかしくないのかな」

「きっと周りなんて見えてないんだわ。まったく、夏休みが終ればまた会えるって言うのに…、とんだバカップルね」

「「同感」」





I want not to be separated from you
(ナマエ!いい加減離れなさい!)
(嫌だ!やっぱり此に残る!)





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