スリザリンのナマエ・ミョウジは変わっている。





スリザリンの癖にグリフィンドールと仲が良い。

スリザリンの癖に狡さにが全く無い。

スリザリンの癖に純血主義じゃない。

スリザリンの癖に、

スリザリンの癖に、スネイプ先生が嫌いだと言う。





「ナマエはどうしてスネイプ先生を嫌うんだ?」

「へ?」





談話室で寛いで居ると、スリザリンで唯一の友人、ドラコが話し掛けてきた。





「何でそんなこと聞くの?」

「いや、君は何て言うか…、スリザリンでも浮いてるだろう?だから…」





あぁ、要するに心配してくれたのか。優しいなぁドラコは…。





「心配いらないわ、私はドラコが居てくれるだけで十分だもの」





そうニッコリと微笑めば、ドラコは忽ち顔を真っ赤にして俯いた。(可愛いなぁもう!)





「あ、スネイプ先生の話だけど…、私が嫌ってるって言うよりは、私が嫌われてるのよ、スネイプ先生に」

「そんな筈無いだろう。スネイプ先生が自寮の生徒を嫌うなんて…」

「だって、彼は私に呪いを掛けてるんだもん」





私がそう言うと、ドラコは目を真ん丸にして大層驚いたようだった。





「其は本当なのか」

「本当よ!だってスネイプ先生を見てると心臓がキュゥッってなって息がしずらくなるし、鼓動も速くなるのよ!それに毎晩スネイプ先生の事ばかり思い出すし、凄く苦しいの」





と呪いの症状を言い切ったところで、ドラコがブッと吹き出した。





「ちょっ何で笑うの!」

「すまないナマエ、だが…ック」





其のままドラコは笑いのドツボにはまってしまい、私が怒って帰るまで笑い続けた。




The reason which is called an eccentric
(やっぱりナマエは変わってるよ)
(あれを呪いと勘違いするなんて)





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