「貴方は、リリーが好きなの?」





私がそう聞くと、彼は一瞬目を見開いて恥ずかしそうに本に顔を埋めた。





「そっか、そうなんだー…ふ〜ん」





彼のあからさまな行動に、口を尖らせてそう言ってやると、すこし本から顔を放して私を睨んできた。(あーあ、顔が真っ赤だよセブルス)





「絶対人に言うなよ」

「さぁーね、私の気分次第っ!」

「――っ!」





冗談で言ったつもりが、セブルスはさっきより顔を赤くして、読んでいた本を机にバンッと叩き付け、眉と目を吊り上げた。

流石に怖くて黙っていると、はぁ、と盛大に吐き出された溜め息と共に、普通のセブルスへ戻っていった。(眉間の皺は寄ったままだけど)





「…ねぇ、セブルス」

「なんだ」

「私が、セブルスを好きだって言ったらどうする」





私がそう言うと、皺が普段の3割増しになった。ズキリと心臓が軋む。





「冗談よ、冗談。リリーの事は黙っててあげるから、頑張りなさいよ!」

「…あぁ」





How does the choice fall down as expected?
(応援するから)
(だから、だから)
(絶対幸せになって…)





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