「教授は占いって信じますか?」 「興味がない」 夕食後、今日の授業の罰則(強制レポート)のため教授の私室に来ていたが、教授は私に羊皮紙をどっさり渡すと、一言も喋らずにジッと私の手元を見続けていた。 正直、見られてると書きづらいし、何だか恥ずかしい。 取り敢えず重い空気を取り払おうと、冒頭の言葉を投げ掛ければ、バッサリ切り落とされてしまった。 「…どうしてですか?」 思い切って話を繋げる。 「あんなもの、只の娯楽に過ぎん」 意外にも会話が続いた。これは教授と仲良くなる絶好のチャンス! 「でも当たる時もありますよ?」 「只の偶然だ」 「じゃあ、私が教授を占ってあげますよ、此でも占い学は得意なんですからっ」 「いらん。さっさと課題を進めろ」 会話終了。仕方なく課題を進めるが、頭の中では、拙い知識で密かに教授を占った(占い学フル活用)。 数分後、やっと課題が終わった。教授に羊皮紙を渡し、次いでに占いの結果もそっと忍ばせておいた。 明日の反応が楽しみだ。 そう思いながら私は鼻歌混じりで真っ暗な廊下を歩いて帰った。 A prediction of the bird which ascertained the future (知ってましたか?) (私と教授は相性バッチリなんですよ!) 0914>>>title:[Hiver] |