「…ぅっ、ん、やっ…!!」
「やじゃないでしょ?気持ちいい癖に。シズちゃんのいんらーん」
「臨也っ…!もっ…てめっ…んぅ!」





いつも静かな俺の仕事場である部屋に、似付かわしくない卑猥な音が響く。

指で中を掻き回す度、シズちゃんは気持ち良さそうに目を細める。

けれどその瞳はどこか物足りなさそうで。



「ねぇシズちゃん、どうしてほしい?」
「あ、…っ!」


シズちゃんは今までシーツを掴んでいた手をぎゅっと普段からは考えられないほど弱々しい力で俺の背に回してきた。

可愛い。
というか、エロい。


「ん…!早く…ッ」

もっと焦らしてやりたかったのに。

そんな風に誘われたら断るのも何だよね。
据え膳食わぬはなんとやら。

俺は指を引き抜くと、シズちゃんの中に自分の熱を一気に埋め込んだ。



「はっあ、ぁあぁぁっ!」
「っ、シズちゃん…」


びくびくと体を戦慄かせて、シズちゃんはさっきよりさらに高い声を上げた。

きゅう、と締め付けてくる中に耐えきれなくて、ゆっくりと動き始める。


「はー…、やっぱりシズちゃんの中気持ちいいよ、シズちゃんは?」
「あ、いざやっ…はぁぁっ…!気持ち、いっ…!!」


嫌々と首を振りながらも揺れる腰はなんていうか、そそる。

ぎゅうと少し力の込められた手に、小さく笑って唇に口付けた。

舌の上で愛を溶かして

焦らすなんてできない、
だって俺が我慢できないから!

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