今日も今日とて、情報屋である折原臨也は池袋へと足を運んでいた。

鼻歌を歌い出しそうなほど機嫌のいい彼は、跳ねるように歩きながら目の前に見つけた目当てのバーテン服の男に後ろから抱きついた。


「シーズーちゃーんっ!」
「ぉあ!?」


あまりにも突然な事に、バーテン服の男、シズちゃんこと平和島静雄は顔を赤くして振り返った。




「っ、臨也、てめぇいきなりなにすんだよっ!」
「あはは、シズちゃん顔真っ赤」

静雄は抱きつく臨也を振り払うとキッと睨み付けたが、当の本人はニヤニヤとだらしない笑みを浮かべたままで反省の様子はまるでみられない。


「何しにきやがったノミ蟲…」
「んー?何ってシズちゃんに会いに」



即答する臨也に小さくため息を吐くが、静雄もそれほど嫌じゃないらしく。



「というわけで、デートしようシズちゃん」

その誘いに、静雄は頷いた。


当たり前のように二人は

手を繋いで歩きだす。
(「で、どこ行くんだよ?」
「んーどうしようか、ってシズちゃん痛い手痛い力入れすぎ!!」
)



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