−プロローグ−


それは解けることのない永遠の魔法
かかってしまったらきっと抜け出せない、永久に廻る禁断の魔法

「…魔法が、使えなくなってる…。」

廻り廻るこの魔法

「うちの家にはもう、人一人迎え入れられる余裕もねぇっての。」

不幸ばかりを招いてしまうのか

「俺が守ってやるから心配すんな。」

それとも幸せを招いてくれるの?

「此処は…私の世界じゃない?」

夢だと思いたくとも、頬を打つ雨の冷たさが否定する

「お前は何者だ?」

「とりあえず現行犯逮捕でさァ。」

「春歌ちゃん、僕はずっと…ずっと君の味方だよ?」

どうか私に光をください
幸せを 笑顔を 輝く未来を
誰でも良いから、どうか私に居場所をください

解けない魔法 編

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