2018.11.19 22:23
:: 新言語秩序

1116amazarashi武道館ライブありがとうございました。
「言葉を取り戻す」ための集会で、ほとんど慟哭に近い言葉の礫と凄まじい演出を受け止め続けてクライマックスで言葉を失いました。
あんなに観客席が歓声と光で溢れてるの初めて見た。
私も拍手が止められなかった。amazarashi永遠にライブしてくれないか……

以降新言語秩序ネタバレ
ツアーではないけど後日ライブビューイング上映があるのでご注意下さい

○まず、今回のライブは先に公開された小説「新言語秩序」とニューシングル「リビングデッド」が軸になっている。
○「新言語秩序」は言葉(と思考)の自由を奪う言葉殺しと、言葉の力を信じて戦う言葉ゾンビ達との物語
○「新言語秩序」は言葉を殺して完結、「リビングデッド」の3曲目に入っている「独白」は歌詞がほとんど黒塗り、ノイズ塗れで何を歌っているのかわからない。

○先に配布されたアプリ「新言語秩序」に事前登録することで、ライブ中に「言葉殺し」に対抗出来るという演出(アプリでの参加は強制ではない)
○歌詞が黒塗りされていくなか、幾つかの曲で観客たちのスマホが音楽に合わせて光り、中央舞台の演出と一体化して歌詞が取り戻されていく。
○小説「新言語秩序」の真の結末が語られ、クライマックスで「独白」の内容が明かされる。

自分自身の感想
○たかが「言葉」と言っても、人間は「言葉」で「思考」する以上、「言葉」の自由を奪うということは本当に「意思」や「行動」の自由を奪うということになる。
誰かの「言葉」を他の誰かにとって都合のいい(たとえばポジティブで綺麗な)「言葉」にすり替えてしまうことは「洗脳」と同じだということになる。
○その一方で、言葉は誰かを傷付け、命を奪う武器になるという恐れを抱いている。
自分の言葉を殺されたくないけど、もう誰かの言葉を殺したくない。悲しい。
○誰かの言葉も自分の言葉も怖い。
○ 実多は最後、自分の言葉を取り戻せたんだ。本当に良かった。「独白」は実多の、言葉を失った人達の、今まで言葉にできなかった叫びだと思った。
秋田さんの「言葉を取り戻せ」という慟哭が脳裏に焼き付いて消えない。
○言葉についての葛藤は消えないが、それを死ぬまで抱え続けるのも一つの選択だと思った。
○あのときあの場所で見たものや歌や感じたものは、ずっとこの心にこびり付いて消えないでほしい。本当にありがとうございました。



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