花火3

「できたのです!」
ルゥが出来上がったエコバッグを嬉しそうに掲げた。
「ありがとう、ルゥ。」
ライアが優しく微笑んでそれを受け取る。
だがそんなライアの後ろ姿を見て、ソファーの背に顎を乗せたままのこは頬を膨らました。
「…ルゥにまで嫉妬するなんて、本当どうかしてるわ」
「何か言ったか?」
ライアが急に振り向いたので、びっくりしてひっくり返った。
「だ、大丈夫か!?」
ライアがこっちにくるのが一緒見えたので、のこは全力で体勢を整え
「大丈夫っす!!」
変な口調。
ライアは少し心配そうな顔をしたが、のこのぎこちない満面の笑みを見て安心したのか、ルゥのところに戻り、もう一度お礼を言った。
「はぁ…」
ライアが背を向けた瞬間、ぎこちない満面の笑みをすぐさま疲れきった団地妻のような顔にチェンジし、今度はライアに背を向けてソファーに再び座る。
「前よりも少し強めに作ったので、本もある程度なら入ると思いますよ」
「本か…今度ミオシティにでも行くかな」
「ミオシティ!!!!!!?」


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