ホワイトデー!

のこの部屋
「ねぇねぇ!のこ、なんでそんなおめかししてるのー?」
セピアが、一生懸命おめかししてるのこの後ろから尋ねた。
「んー?特に意味なんてないわよ?」
のこが鏡ごしにセピアを見て、少しにやっとしながら言った。
「今、にやってしたのー」
「し、してないわよ!」
「あわててるのー!」
「あわててなーい!!!」
のこはふくれてしまった。
あたりにはファンデーションが舞っている。
「うひひー。あわててるのー」
セピアはふくれてしまったのこを置いて、部屋を出た。
そんなセピアも実はうきうき気分である。
カレンダーに記入してあった、『ホワイトデー』の文字。
セピアはその意味を少し前にライカに尋ねていた。
『ホワイトデー?それはねっ!バレンタインにチョコを貰った超かわいい僕が、みんなからチョコを貰うスペシャルな日なんだよっ☆』
とかなんとか言ってたが、ライカがホラ吹きなのはいつものことだったし、去年はライアがのこにチョコをあげていたのを見ていたので、なんとなく、ホワイトデーとはお返しをする日なんだろうなと思っていた。
そんなホワイトデーが今日である。
セピアものこもどこか落ち着かない様子だった。

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