烏に愛を叫ぶだけ

2011/02/27 03:34 [小ネタ]



つい先日決勝をかけと屈指の闘いをしたチームラグナロク。
試合前は互いを知り合うこともなく、自身の勝利のために必死だったため、話を交えることも無かったが、試合が終わり俺達が勝利した時、彼等はそれを素直に祝ってくれた。
そして、似た境遇を持ち、雰囲気も似ているクロウとブレイブは打ち解けるのに時間はかからなかった。

「次こそは俺が勝ってやるよ!」
「いーや、俺が勝利を頂戴するぜ」


……今思えば俺達幼なじみ以外にクロウがあれだけ人と弊害無く話しているのは始めてみる。

「ブレイブが気になるのかい?」
「……ハラルド」
「それとも2人が気になるのかな」

ハラルドは面白いものを見るような目でこちらを見たかと思うとふふ、と笑いブレイブ達に目をやる。


「ブレイブ、行くぞ」
「おー分かったぜ」

ブレイブは手を振って答えると、クロウの肩を何回か叩き手を振りながらこちらに駆けてくる。クロウも手を振り替えしている。

「何だ、ハラルドは不動遊星と話してたのか」
「ああ。ブレイブはクロウ・ホーガンと随分話がはずんでいたようだが」
「ああ!俺あいつのこと気にいったよ」


ブレイブは満面の笑みで言うと、俺の方を見た(仕草がどこかクロウに似ていると思えた)


「あいつのこと、頂戴させてもらうぜ」
「――!!」
「なあんてな!さ、行こうぜハラルド。ドラガ―ン行くぞー」

ブレイブはジャックと話していたドラガンに呼びかけると、チームラグナロクは俺達に背を向けて去ってしまった。


「嵐が去ったて感じだな」

チームラグナロクが去ったのと同時にクロウが駆け寄ってきた。クロウは機嫌が良いようで、口元は笑みを浮かべている。


「遊星?……っ!遊星?」


クロウが驚いたのか、身を後ろに下げる。無理はない。俺がいきなり抱きついたのだから。


「遊星?どうした?」
「大好きだクロウ」
「なんだよいきなり」
「大好き、なんだ」
「何回も言わなくたって知ってるての」


クロウは抱きつく俺の背中をポンポンと叩いた。
その行動と言葉だけで俺は救われるのだ。


END

クロウの前では子供みたいに甘えたがる遊星が書きたかったのにとても不完全燃焼です^P^
ブレクロ書ける機会があれが書きたいです。でもきっと裏になるが、いかに(笑)w




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