女の子の宿命


生理痛ネタです


「先輩、どうしたの」
「腰が痛い、すごく痛い」

部活のマネージャーの仕事も、一年ちょっとくらい。さすがに慣れてきた。でもマネージャーの仕事を始めたときくらいから一緒に始まったのに、まだ慣れないものがある。生理痛だ。
私の場合はお腹じゃなくて腰にくる、ぎっくり腰のような痛さだ。走ったりすると骨に響いた感じがしてもう歩けない。いつもこの痛みを感じるとき、腰の重要性に驚かされちゃう。

そういえば世の中には生理痛を和らげる薬があるのだけれど、私に合うものがない。つまり薬を飲むと逆に痛みを酷くさせてしまう。

「なんだなんだァ?名前大丈夫か?」
「桃の声響く…もうムリ…今から遺書かく」
「いやそれは待て?!」

ああ、なんで女の子に産まれてきたんだろう。まず女の子にこんな痛みを味わえさせるのか。人生厳しい。

それより、越前くんは先程から顔が真っ赤だ。まさか生理痛のことだろうか。生理に恥を持っていない私は、そろそろ女子としてやばい気がする。そして存分に越前くんのウブな反応を堪能しよう。

「先輩、痛いの?」
「めちゃくちゃ痛いよー女の子やめたいよー」
「…先輩」
「ん?どした?」

自分を呼ぶ越前くんの方に顔を向けたら唇に柔らかく熱のこもったものが触れた。まさかとは思うけど、私越前くんとキスした…?

「先輩が男だったらこんなこと出来ないからそーいうこと言うのやめといた方がいいよ」
「う、うん…?」




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