三つ編み
「名前先輩の髪って綺麗っすよね」
その一言から私は身動きが取れない状態にいたる。
今日は寝坊しちゃって、いつも二つに結んでる髪をそのままおろしてるだけなんだけど赤也くんに褒められた。いや、嬉しいんだけどね!でも急に「俺ずっと三つ編みしてみたかったんすけど、先輩の髪でやってみてもいいっすか…?」なんて可愛い上目遣いされたら断る理由なんてないわよ…!(ガッツポーズ)
「うがー!もう無理っす!全然うまくできない!先輩!パス!」
開始10分程で諦めたか少年。
赤也くんの反応通り私の髪の毛は形だけわかるようなわからないような三つ編みだ。まあ赤也くん不器用だし、こうなることは大体わかってたんだけどね。
「明日名前先輩三つ編みしてきてほしいっす!」
「赤也くんがモーニングコールしてくれるんならいいけどね〜」
決めた。明日は三つ編みだ。
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