食堂
食堂はいい香りで誘惑に負けやすい場所トップに入るレベルだ。お腹も空く昼頃に私もよく来る。むしろ私にとって学校の楽しみは食堂と部活くらいだよ!いや普通の学生ならそうだと思う!

「先輩、一緒に食べましょうよ、あと10円ください」
「越前くん後半が本音でしょ」
「朝ポンタ飲んだのが予想外の出来事だったんで」
「はいはい、これ10円」
「今初めて先輩のこと見直した」

越前くんはサンマ、私はカツ丼。食券を買ってきたけど越前くん全然食べないんだね。少ない、私にとって全然少ない!
食堂のおばちゃんに、「いつもの」って言いながら食券を渡すのが私流。「いつもの」とは普通のより少しばかり盛っているご飯だ。よく食べるやつしか知らない、いわゆる暗号みたいなものだ。私はこの暗号を知った時ここの食堂がライクからラブに変わった瞬間だった。うん。

「ちょ、先輩…食べ過ぎっすよ」
「うるさいサンマ奪うぞー!」




戻る
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -