おとしもの
「誰のノートだコレ」

私は部室前でキャンパスノートB4サイズを拾った。名前は書いてなかったし、誰のか分からなかったから中身を確認させて頂いた。名前書いてない奴が悪いからな!

おお〜けっこうきれいな字…そのノートは男の子字だと思うけど妙にキレイで癖のある字だった。
うーん、この字は3年のテニス部にはいない。英二とか猫の字みたいにヘロヘロだし不二は私より綺麗すぎていみわかんないし違うはずだ。
まあ部室に入ってきいてみよっと。その方が手っ取り早いはず!

「みんなー!このノート部室の前に落ちてたけど知らない?」
「あ、スンマセン俺のです」
「ちょっと待って」
「何すか?」
「ありえない!」
「え、なにが」
「越前くんの字キレイってことが!」
「確かに花子の字はお世辞にも綺麗とは言えないな」
「乾くんまでヒドイ!私はくせ字なの!かわいいはずなの!」

なんで越前くんはこっちみながら眉間にしわよせてアンタがかわいいなんて言葉つかうなよっていう視線送ってくるのよ!

「あ、花子先輩なんか今日かわいいっすね」
「えっなにっどうしたのやだてれる」
「うそっす」
「これがモテる男か〜〜〜!!」


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