「みっちり叩き込んでください！越前先生！」
「…年上の威厳ゼロ」

誰もが吐きそうになる期末テストがそろそろ近づいてくる時期だ。前回の中間で英語だけあり得ない点数とっちゃった私は、今回の期末で挽回しないといけない！英語担当のもっちーに圧力までかけられたからやらねばならぬ…。

そこで私の頭の中で提案されたのが帰国女子という噂の越前くんに学べばいいじゃないか、という考え。ナイスアイディア！後輩はコキ使われるべきだ！
そのため昨日の部活で越前くん家で勉強会しよう！という話をしたら嫌々承諾してくれた越前くん。彼は付き合い悪いように見えるが結局は付き合ってくれる、優しい人だったりする。

「俺も暇じゃないのにね」
「！ファンタおごります」
「当たり前」

いざ英語のワークの問題に立ち向かおうとしても、さっそくわからない！過去分詞とはなんだ！

「せ、せんせえ…」
「なに」
「こ、これ」
「過去分詞ってやつだったっけ、あんた覚えてる？」
「Oh…」
「…まずこの単語から覚えて」
「私の記憶には越前くんの猫耳カチューシャ姿がたくさん詰まっててこんなちんけな単語は頭にはいら」
「うるさいはやく覚えて」
「リョウカイデス」

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