買い出し
マネージャーは限られた学校からの資金と部員から集めた部費で買い出しを行う。しかしこれは頭の弱い私じゃ、とっても難しいミッションだ。

「手塚くん!」
「ん、なんだ山田」
「買い出しミスでお菓子買ってきてしまったら怒りますか」
「…そんなに走りたいのならな構わず怒るが」
「?! 手塚くんはすぐ人を走らせたい気持ちが溢れ出すぎだよ、もう!」
「そんなつもりはないんだがな」

図星なのかどうか分からないけど、手塚くんはメガネをクイっとあげて黙ってしまった。それに手塚くんと買い出しはどう考えても無駄な買い出しが出来そうにないので私は諦めた。そう、私は女だ、買い物が好きだ。買い物が好きな女の子は例え買い出しであろうがなんだろうが無駄な買い物をダラダラとしたい!だから計算が得意じゃなくてもいい、私と無駄な買い出しをしてくれそうな人といきたい!

私はテニス部の近くに転がってるボールを拾いながら、買い出しに付き合ってくれる人を探してた。すると木陰でひっそりと休んでる、帽子を被った少年がいた。越前くんだ。彼ならば私との無駄な買い出しに付き合ってくれるだろう!そうと決まれば越前くんを連れ回そう!

「えっちぜんくーうん!」
「やだ」
「私まだ何もいってない!」
「先輩のことだからロクなことじゃないはず」
「買い出しついてき」
「絶対やだ、女の買い物は長いからやだ!」


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