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あとがき



 最後まで『夏の影を追う』にお付き合い頂きありがとうございました。勢いだけで書いたお話ですが、少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
 最初はアニメで五条悟に目を奪われていましたが、単行本で夏油傑にもまんまと足を突っ込みまして…。まさか五条先生よりも先に書くことになるとは思ってもなかったです。また、ちょうどプライベートで色々とありまして、書く時間が沢山あったというのもありますが、読み終えた熱意のままこのお話を書き上げることが出来て本当に良かったと思います。
 非術師の夢主のため、ハッピーエンド!という最後にはなりませんでしたが、どうしようもない世界や環境、関係性の中で、2人は2人なりに愛し合っていたということが伝わればと思います。夢主が夏油くんの隠していたものに強く踏み込めなかったのも、夏油くんが夢主を結局殺せなかったのも、互いを想いすぎてしまうが故の…というものです。それが、返って相手を傷つけたり、苦しめたりすることってありますよね。夢主はこれからも夏油くんから貰い受けた呪いを抱えて、誰かを愛し愛されることを許されず、一人で生きていくことになります。それが幸せなのかどうなのか夢主には分かりませんが、そうやって生きていくと決めた強くてイカれた女をイメージしてます。夏油くんの身体にも名前からの呪いは根強く残っているという形で最後は締めさせていただいたんですが、伝わったかな…。
 何はともあれハッピーイチャイチャな話からどんどんと不穏な展開に持っていくのは、正直いってかなり楽しかったです。すごくハイな状態でした。ひゃっほー!たのぴーってノリで酒煽りながら書いていたので。
 また物語自体は夢主視点で進めて言ったのですが、サブタイトルみたいな部分は夏油くん視点です。気づかれた方いらっしゃるかな。分かりにくかったかな。なかなかのポエミーっぷりに肌を掻きむしりたくなりました。慣れないことはするもんじゃないですね。入りきれなかった小ネタ(五条や硝子視点の夏油のお話だったり、月一で男が変わるモブ視点の2人だったり、渋谷事変直前だったり)がまだあるので、時間がある時に番外編として書けたらいいなあと思います。
 この度はこのような拙い文を最後まで読んで頂き、ありがとうございました。まだ呪術熱は燃え上がる一方なので、また別のお話もかけたらいいなと思います。

2020/12/06