彼女に吐いたあの忌々しい言葉は今でも私の心に巣喰う。なにが悪かったのか。笑えないいたずらを好んだあいつらか、曲げられなかった私のくだらないプライドだろうか。彼女と寮が分かれてしまった事か、私自身の性格だろうか。あいつらに眼をつけられてしまった事か、いや、彼女と出会ってしまったことだろうか。
あの時、あの瞬間に戻りたいと願っても、それは無理なことで。愚かだったのだ。ただ振り向いて欲しいと求めた力は、名誉は、あの時の言葉とともに彼女との距離を遠ざけた。彼女を永遠に亡き者にしてしまったのだ。

私が犯してしまった過ちは、この腕の罪とともに消えることはない。それならば、


真白い薔薇が枯れるまで待っていて

命をかけて君が守った宝物を、私が人生をかけて…。


title by 花洩
(枯れた白い薔薇、花言葉:生涯を誓う)

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