ほんまの事はよう知らんが、お腐れさんが復活し、金剛深山を根城に大きなって、此処ら一帯に粉を撒き散らしはって。祓魔一番隊に所属し、竜騎士に炎系の悪魔さん使役しとる俺は、前線切って火吹いた。
焼いても焼いても、増幅しよる。こちらの攻撃が追いつかん程にお腐れさんの力は増しとった。後ろで部下が飲み込まれそうになって、それに手に持った銃を放つが、外れる様子がない。もうあかん。京は終いや。そう思った瞬間、山の天辺の方から、青い焔が降りて来た。まるで、あの夜のようや。サタンに焼かれて死ぬんかそれでもええな、そう思うて触れた焔はただ暖かく、青く燃えて、お腐れさんだけ飲み込んで、ふわりと消え去った。




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