ぎゅぎゅっと!


依都、ディーヴァ、カイル、クラトス


「依都姉さん、おはよう!」
「おはよう、カイルくん」
「お母さん、おはよう!」
「おはようございます、ディーヴァくん」
「あ、お父さんもおはよう!」
「………あぁ、」

「…………………………」

「? カイルくん? どうしました?」
「あ、ううん、なんでもないよ、姉さん。ただちょっと、」
「『ただちょっと』?」
「家族って良いなぁ、って」
「…………、」

ぎゅっ。

「! 姉さん………?」
「もう、カイルくんったら。若い子が難しいこと考えて………。今ここに、カイルくんの『家族』はたくさん居るじゃないですかっ」
「姉さん………」
「あー! カイル、ズルいっ。お母さん、俺も!!」

ぎゅっ。

「わぁっ!」
「あっ、じゃあ、俺も姉さんに!」
「わわっ、」

ぎゅぎゅっ。

「せめて廊下でやるのはやめろ、ディーヴァ、カイル」
「ツッコミ違います、クラトスさん!」




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偽親子みたら家族を思い出しちゃったアンニュイカイルくん。



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