「じゃ、加齢臭もいなくなったことだし!その他の愚民共!自己紹介しようか★」
うん、もう私突っ込まない。私普段ボケ役だもん、ツッコミなんて慣れてないもん、もう知らないもん!
と言うか、周りの皆も扱い酷い事に慣れすぎてるのか突っ込んでないもん!だから、私も突っ込まないもん!星が黒い事も突っ込まないもん!
「俺は、柳蓮二だ。よろしく頼む」
もんもん言ってたら、糸目くんから自己紹介が始まった。そうかそうか!糸目くんは柳くんね!ちゃんと脳にインプットしておくね!
ん?そ、そ、そんな糸目で見つめられると、照れちゃうよ…?ま、まさか糸目くん、私のk「それはないから安心しろ。それと俺は糸目じゃなくて柳だ」…まさか、チミも黒属性…?!
「……」
「お願い!黙らないで!黙ることは何よりも肯定を意味するんだよ!?」
柳くんは静かにニコッと笑って後ろに下がった。お願いいいいい!否定しろおおお!嫌、否定してくださいいいい!
これ以上黒属性は要りません…魔王様だけで充b「おい」幸村様居てくれてまじ私幸せだわー幸せすぎて怖いわー。
…って、そろそろこのパターン読者様も飽きてるんじゃないのかな?幸村様?
「じゃ、どんどん自己紹介していこうか!もう、めんどいから早くしろよ」
「あれ?また無視?つか、面倒なら私をマネージャーに…「はい!どんどん自己紹介してね★」
アハ☆もう慣れた☆……幸村様に勝てるわけがない。
もうとっと終わらせてツンデレ☆paradiseをやるんだー!と意気込んでいると眼鏡君がよそよそと私の前に出る。この人見たことが…――
「あー!さっきの眼鏡くん!さっきは声かけてくれてありがとう!」
「覚えていてくださって嬉しいです…それと私の名前は眼鏡ではなく、柳生比呂士と申します」
「柳生くん…うん!覚えた!よろしくね!」
私がニコリと笑いかければ、柳生くんもニコリと笑い返してくれた。いい人!きっといい人だ!柳生くんとは仲良くなれそうだ!
「…おうおう、いい雰囲気じゃのぅ」
そんな良い雰囲気をぶち壊す聞き覚えのある声が私の耳元で囁く。私は慌てて後ろを振り向く。
「……………仁王くん…」
「なんじゃ、蜜柑?嫌そうな顔じゃのぅ?」
ニタニタと気持ちの悪い笑顔で話かけてくる。
あー、もう一生話す事ないと思ってたのに!悔しい!
「折角、格好良く"名も無いヒーロー"って名乗ったのに、これじゃあバレたじゃん」
「それは申し訳ないのぅ」
「全然申し訳なさそうじゃない、というかくっつき過ぎ!」
仁王くんはわざとらしく私の肩に腕を置く。なにこの状況近すぎる。吐いていいですか?
俺と蜜柑の仲じゃろー、と気持ち悪いくらいにへばりついたニタニタ顔を私に見せつける。殴っていい??殴っていい!?
(傍から見ると男女がただイチャイチャしてるだけの図)
「はいはーい!イチャイチャしてんじゃねーぞ^^」
幸村様は仁王くんから私を奪って、今度は幸村様に抱きしめられる形になる。ごめん、これなんて刑罰???後ろの黒オーラ怖いんですけど??
仁王くんは汗を垂らしてにこりと笑うと後ろに下がって柳生くんの方へと向かった。ねぇ、これなんて状況??助けてよ、仁王くん??←
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