「絶対モグモグこれがクチャクチャいいんじゃ!」

いつの間にか私の隣座っている謎の銀髪君は真二ママ愛妻(?)弁当からとったであろう唐揚げを食べながら"強引に襲う"という選択肢を強く推す。
ちょ、おま、それ最後にとっておいた唐揚げ何勝手に食っとんねん。私の最後の楽しみ奪ってんじゃないよ。てか、食い方汚っ。

「えと、それはわかったけど、…………いつから其処に?」
「お前さんが入ってくる前からおったぜよ」
「マジでか、見た目に反して影薄いんだね、銀髪君」
俺には仁王雅治ちゅう名前があるんじゃが

おぉ、仁王君ね!見た目(主に髪)も派手だけど、名前も派手だね!というか、名前とかすんげーどうでもいいけどね(笑)

「…今凄い失礼な事考えとるじゃろ?」
「ま、まっさかー」

意外にも銀髪君鋭い感性をお持ちで少し顔が強ばる。あるドラマの続き見たいとか考えてないよ(笑)

「というか、相手が名乗ったんじゃき、お前さんも名乗らんか」
「ぉお!そうだったそうだった!」

銀髪君の発言に少し驚く。私に対して少しでも興味が或る事について。こういう地味な見た目だし常にゲームやら漫画やら持ってるせいか何故か近寄りがたい存在になっている。特に銀髪君みたいなチャラそうな人となんか更に関わることなんてない。
皆勝手に私の事を話しにくいと思ってるから友達が香穂と真二くらいしかいないんだよねー、私すっごいフレンドリーなのに!人見知り激しいけど!←
だから、ちょっと嬉しいなぁ。うん、これがこれが誉くんとか守くんだったらもっと喜んでたけど。

「私は…そうだな、フッ名もないヒーローさっ」
「意味わからんぜよ」
「わかんなくていいけどね」

私自身正直言わせて頂くとレイヤーさん以外の銀髪の人とは関わりたくないからね!なんか面倒事に巻き込まれそうだし!チャラそうだし!チャラそうだし!チャラそうだし!(大事な事なので三回言いました)
そんな事は今の私にはどうでもいい、唐揚げに関してもまぁ何も言わないでおこう、今の私にとって一番重要な事は、沙織ちゃんだ。

「仁王くん!そういえば、どうして、この選択肢がいいって言ったの?」
「話変えるんじゃなか」
「なんで!」
「(無視しよって……ま、いいがのう)ただ、したことがあっただけじゃ。」
「マジでか?!お前もこのゲームの信者か!!」
「ま、そんなところじゃ」←適当

マジでか…!ここで同志が見つかるなんて…見た目で判断してごめんね、仁王くん!君実はいい人なのかもしれない!そう思えてきた!その銀髪も実はレイヤーさんなのかもしれない!チャラそうなのは変わらないけど!
経験者の意見は大切にしないと行けない。攻略サイトとか攻略本見ればいいのかもしれないけど、それは私のプライドに反するから出来ない!がこういう同志の話は別だ。同志との交流を深める事も大切にする意味で重要だ。
けど、この選択肢は少し引っかかるところがある…。襲うとなると女の子は嫌がるものなのでは…?仁王くんに理由を聞いてみよう。

 



<<back>>

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -