box2 | ナノ
7.



いくらなんでも早すぎる!いや、その、ポッターと話す機会が!


お昼休みになり当然リリーはポッター達と食べるのだろうと思って1人で食堂に行くつもりだったのだけれど。


「レイニー!どこ行くの!?」
「リリー、私に気使わないでポッターと食べなよ」


精一杯笑ったつもりだったけどリリーがあまりにも私の目を見つめてくるものだから、薄っぺらい私の作り笑いなんてとうに見透かされていそうだ。


「あのねレイニー私考えたんだけど、みんなで一緒に食べない?」
「みんなって…」
「ジェームズとシリウスとリーマスそれにピーターとよ!」
「え…私……」
「大丈夫よみんないい人たちだから」


…結局、断りきれずにリリーに連れて行かれて私は半強制的に席に着かされた。
私の隣はリリー。
リリーの前はポッターでその隣がえーっと誰だっけ…たしかぺ、ぺ……思い出せないけどその人の前がルーピン。
それで私の目の前がシリウス・ブラック。
私の目の前にシリウス・ブラック。
信じられないことが起きてるよ



シリウス・ブラックが無言で私を見てくる


なに、恐い、なに、気まずい

なんでもいい
なんか喋らなきゃ


あの、





「けけけけケチャップ取ってください」






20101205