box | ナノ
会話文!


♭.はじまりは

『スネイプ先生』
「なんだね」
『あの、私のこと誰だかご存知ですか?』
「君は我がスリザリン寮の監督生だろう。我輩の記憶力がそこまで悪いとでも?」
『い、いえ!滅相もないです。そこまでスネイプ先生とお話したことないのに、私のことを覚えてて頂けていたなんて光栄です』
「で、用件は何かね」
『えっと…あの私、薬学に興味があるんです。だから…厚かましいのですが、スネイプ先生の研究室を拝見させて頂きたいのです』
「構わんが。」
『…ありがとうございます!』
(まさかあの日以来、毎日我輩の部屋へ入り浸るなんて予想もしなかった)
(あのとき、断っていればよかった)

♭.あなたが先よ!

「おぉセブルス!」
「お呼びでしょうか、校長」
「最近はどうかね、生徒の様子、それと」
「他寮の生徒はともかく、我が寮生達は懸命に勉学に励んでおりますぞ。何も問題はありません」
「…そうか。良いことじゃわい。セブルス、お前さんもたまには体を休めるのじゃぞ」
『もう行きました?校長先生』
「あぁ」
『それにしても便利ですねーこのローブ!』
「いや、校長は気づいていた」
『私がスネイプ先生のローブの中に隠れていたことをですか?』
「それもだが、我輩とお前との関係に、だ。」
『あらら。校長先生はなんでもお見通しですね』
「そうだな」
『そう言えば、一つ気になったんですが』
「なんだね」
『校長先生はスネイプ先生のこと、セブルスって呼びますよね』
「嫉妬?」
『ち違いますってば!まぁ羨ましいとは思いますが』
「君の好きなように呼べばいいだろう」
『セ…スネイプ先生』
「?」
『私はまだこの呼び方でいいです!とゆうか、先生が私をファーストネームで呼んでくれるまで私も呼びません!以上!』
♭.油断大敵

「ねぇねぇ!あなた、スネイプと付き合ってるって本当?」
『ちょっとやめてよー誰があんな陰険根暗薬学教授と付き合いますか』
「そうよねー!」
『しかもあの人、無口だし嫌味っぽいし不器用だし、常に眉間に皺寄ってるのよ?それに好きなものは最初に食べないで最後に残しておく派なの!私と正反対!』
「………お幸せに!」
『…………しまった!!!』

♭.油断大敵2

「やぁスネイプ」
「此処へ何しに来た、ルーピン」
「まぁまぁ、君に質問があってね」
「質問?」
「君、あのスリザリン生の女の子と付き合ってるって本当かい?」
「笑えない冗談ですな。我輩が生徒と?馬鹿馬鹿しい。それにいくら監督生だからと言って、低脳な者には興味なくてね。その癖悪戯事には頭が働く。そのための頭の回転を授業の時間に役立ててもらいたいものですな。そうは思いませんかね、ルーピン教授」
「………お幸せに!」
「…………しまった!!!」

♭.アンオールウェイズ

「女性というのは化粧ひとつで随分と変わるものですな。いやはや恐ろしい」
『私を見てそうおっしゃるとは、どういう意味ですか、教授。』
「言葉通りだが。」
『そう言う教授も、随分とお変わりになるものですね。』
「どういう意味かね」
『言葉通りの意味ですが。』
今日の教授のいつもと違うところ
髪からシャンプーの匂いがすること。
いつもより髪がサラサラなこと。
(きっとクシでとかしたんだろう)
繋いだ手がいつもよりあったかいこと。
いつもよりキスが長いこと。
(嫌味っぽいのと、眉間の皺は変わってないのね)

♭.無害

『や、こんな胸元がざっくり開いたドレス、私には着れないです』
「何故かね」
『何故って…ちょっとあれだからですよ察して下さいよ!』
「さぁ…さっぱり解りませんな」
『教授!!』
「早く着ろ」
『嫌です!!!』

♭.不意打ち

『教授、レモンティーとハーブティー、どちらを飲みます?』
「どちらもいらん!それより君は寮室へ帰ったらどうかね?」
『じゃぁレモンティー煎れますね』
「いらんと言っただろう!それとハーブティーの方が我輩の好みだ!」
『やっぱり飲みたかったんじゃないですかー』
「断じて違う!」
『はい!ハーブティーです。冷めないうちに飲んでくださいね』
「……。」
『教授、肩揉みましょうか』
「断る」
『あーやっぱ肩凝ってますね』
「断ると言っただろう!何故君は我輩の邪魔ばかりする!今すぐ帰れ!」
『邪魔してる覚えはありません。教授のお手伝いです』
「君の言う手伝いは我輩にとっては邪魔なのだ」
『ちょっと教授ー、髪の毛ギシギシじゃないですかー。たまにはこうやってブラシでとかしたほうがいいですよ』
「貴様…髪を触るな!余計なお世話だ。一体君はどうしたら帰ってくれるのかね」
『教授がキスしてくれたら帰ります』
「馬鹿者。冗談もほどほどにしたまえ」
『言っときますけど私本気ですからね。私に早く帰って欲しいならキスすることです』
「……」
『黙り作戦ですか。でもキスしてくれないってことはずっと私にここにいてほしいと言うことな……………きょ、教授、今何を』
「煩い貴様の口を塞いでやったまでだが」
『あ、あの…寮に帰ります』
「あぁそうしてくれたまえ」
(教授の馬鹿!私、目開けたままだったよ絶対!言い出したのは私だけど…あーもー今回は教授に負けました)

♭.まるで悪夢だ

『…じゅ…教授!』
「…夢を見ていた」
『良い夢でしたか?起こさない方がよかったですか?』
「お前は…」
『なんですか?』
「何処へも行かんだろうな」
『え?』
「もう此処へは来ないなどとは言うまいな」
『教授寝ぼけてるんですか?』
「寝ぼけてなどいない」
『しっかり目を開けて下さい。私は此処にいます。教授の目の前に』

♭.シャイなだけです!

『ねぇ教授!糸電話しましょうよ』
「何だねそれは」
『ほら、これを耳に当てて下さい』
『あーあーあー。聞こえますかー?教授』
「あぁ。聞こえている」
『じゃぁもうちょっと離れてみますね』
「なにもこんなことしなくとも直接話していればいいではないか」
『それだとちょっと恥ずかしいんですよ』
「?」
『もしもーし!聞こえますかー?』
「あぁ。聞こえている」
『……。』
「…どうした?」
『教授、大好きです』




- 32 -


[*前] | [次#]



- ナノ -