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0.1mmのパラノイア



あれ、どうして私たちこうなったんだっけ。
なんで私の上にリーマスが乗ってるんだっけ。
まぁ肝心の彼は今はもうすっかり静かな寝息をたてているんだけどね。私の上で。
重いんだよクソヤロウ!




たしか私たちはシリウスの家に遊びに来てて、でもシリウスは彼女から呼び出しがあったとかなんとかで私とリーマスに留守番を頼んでさっさと出かけてしまったから2人で勝手に冷蔵庫あさって飲んだり食べたりしてたらどっから見つけたのかリーマスがホラー映画見ようとか言ってカーテン閉め始めたから怖いのが大の苦手な私は嫌だって言って部屋から出ようとしたらリーマスに腕掴まれて逃げられなくて仕方なく2人で毛布にくるまって映画を見ていたんだけど…。
気が付いたらいつの間にかキスしててリーマスが私の上に跨ってて気が付いたら彼はまだ私の上に乗ってたけどさっきと違って寝息をたてていて、あぁ私も眠ってたんだと思った。
日の光でいつもよりずっと明るい鷲色の髪の毛が私の鼻先でくすぐったい。
日の光が眩しい。
日の光が……



「ぎゃぁぁぁ!起きてリーマス!!!もう朝!朝!」

彼の背中をバシバシ叩くと眠そうな目がゆっくりと開いた

「やぁ、シャンプー」
「やぁじゃないよ!もう朝だよ!シリウス帰ってきちゃうよ!「黙って。僕は朝が弱いんだ」

寝るなー!そして早く私の上からどけー!
っていうかあれ?なんかリーマス酒臭いんだけど。
え?あれ?まさかね…
まさか酔った勢いで…とかないよね…まさかね…








「1回帰ってきたってほんと?シリウス」
「あぁ。」
「私たちがその、あれ…」
「いや、俺が帰ってきたときは2人共寝てた」
「…一番大事なこと聞くけどさ、シリウス君。冷蔵庫ん中に缶酎ハイ入ってた?」
「あぁ。」
「うん。とりあえず冷蔵庫ん中入って頭もろとも全身冷やしてきな」
「ちょ…やめろよマジで!ジェームズには黙っておくから頼む!冷蔵庫のフタ閉めてくれマジで!」
「シリウス、あんたまだ未成年だよね、ね?」
「ごめんなさいそうです未成年ですごめんなさいジェームズには黙っておくからごめんなさいだから冷蔵庫の扉ゴールに見立てて俺の背中蹴り飛ばそうとするのやめてくださ…
「ナイッシューー!」







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