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2.



「セブ!花火始まっちゃうよ!早く早く!」
慣れない浴衣を着て走るセブの格好が可笑しくて可笑しくて、大声で笑っちゃいそうになる
でもやっぱり浴衣似合ってるなぁ
でもちょっと前はだけすぎ。薄くて青白い胸板可愛い!セブには内緒だけど。



ドーーーン!
大きな音がして花火が上がった
夢中で見てるセブをそっと盗み見たら予想外になんか切ない顔をしてて、私まで切ない気持ちになっちゃったよ

空に浮かぶ花火に、あれスリザリンのマークに似てるとか、ポッターの丸眼鏡だとかはしゃいでたら逆さまのハートが上がって笑って、「好きだよ」って言ってキスしたほっぺたが濡れてたのは今思うと気のせいじゃなかったんだね

「もう少しだね」
「なにがだ?」
「夏が終わるまで」
私がそう言うとセブは黙っていた
しんみりした空気にセブも夏が終わるのを悲しんでるのかと思ってたけど

違ったんだね



「なぁシャンプー、」

まさか

「こうやって会うのは夏が終わるまでにしよう」

なんて、まさか、まさか、



夜空に上がった花火に3回唱えた


って願い事は叶わないのに

(お願い、ずっと君と一緒にいれますように)









イメージソング:うたかた花火



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