Aの憂鬱、bの純情18


ジョットをベッドに押し倒し、腰に馬乗りになると、アラウディの姿はまるで女王様みたいだった。

「???」

これから起こる事をまったく知らないはずのジョットではあるが、何となく色めき立った様子。
アラウディが桃尻の谷間をジョットのそそり立つ自身にあてがうのを見て、目を見張っている。
その表情にまた、胸が甘く痛み、たまらなくなった。


……――――食べ甲斐のある子だよ、まったく…


とうに張り詰めて解放を待つソレの位置を確かめ、アラウディは下肢のちからを緩めようと意識する。

「アラウディ、なにを…?」
「黙って」

ピシャリと言い聞かせ、アラウディは腰を沈めた。

「う…、ん!」

君は狩られゆく自分の童貞にせいぜい別れでも惜しんでいればいいよ、

ズンと重い衝撃がアラウディの菊門を襲う。
狭い入り口を無理矢理押し分ける太い怒張。

「んァ、アッ」

入ってきている。
ぶるりっとアラウディの細い上半身が震えた。

「おおきい、ね」

流石のアラウディも、ジョットの肉茎を全て尻で飲み込んでは平静ではいられない。
(童貞のわりにサイズは一人前以上だ)

アラウディの長いまつげの先には、きらきらと雫が輝いていた。

「…………」

ジョットは、想像を超えたアラウディの所業に何も言えずに、結合部あたりを凝視している。
自分の勃起した性器の上に、アラウディが座ってしまったことで、完全に彼の菊門に突き入れてしまった形だ。

世界が裏返ってしまうくらいに驚いていた。

「これが、からだを繋げるっ、てコトだよ」

キュ、と蕾を収縮されるとジョットは呻いた。
ただでさえ狭すぎるアラウディの胎内がジョット自身を引き絞るのだ。
快感が強くて逆に苦しい。

「好きなだけイきな。僕は僕が満足するまで続けるからね」

ゆっくりと、アラウディが律動を始める。

「そんな風に動かれると、すぐ…、アラウディ、待っ…」
「待たない」

ジョットはまるで痛みに堪えるかのように、歯を食いしばった。
女豹のように己を征服するアラウディがジョットの哀願など聞く筈がない。

「うッ、…〜〜!!」

それにしても早すぎた。
数度、腰を打ち付けられただけで欲液をアラウディの中に放出してしまった。




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