Aの憂鬱、bの純情15




これがプロフェッショナルによる一流の性技なのか…!?

ジョットは完全に腰砕けになっていた。
足を投げ出した姿勢で、為される淫猥な行為に呆然とする。

ストイックなアラウディがとんでもない痴態を披露してくれる驚きのあまり、すぐにでも達してしまいそうだ。
なんとか堪えようと下腹にちからを込めてシーツをぎゅうぎゅう握り締める。

もう仕事だからか、とか、苦手なのは何故だ、とか。
余計な詮索は吹っ飛んでいた。

まるでそれが大好物だと言わんばかりに愛しそうにしゃぶりながら、ジョットの足に己自身をこするアラウディの腰が妖しく揺れる。
擦りつけられている足が異様に熱い。
ソレは自分と同じく硬く張り詰めており、しとどに汁気を帯びてゆく。

アラウディは先走りの雫を拭うと指先を自らの尻のほうに回して、何やら励んでいる様子だ。

ジョットはただ快楽に圧倒されてくちびるをぱくぱく動かすばかりである。

なんて事を………

目があうと何故か勝ち誇ったような、そんな視線が返ってくる。

肉茎を這う、てらてらと濡れた赤い舌。
美味しいものであるかのように嬉しげに舐め尽くされる自分の分身に、ジョットはもう見ても居られず、ギュッと目を閉じた。

それが気に食わなかったのか、再びジョットの雄を根元までジュプリと咥えると、アラウディは猛烈な速さであたまを上下に動かし、先端部を吸い上げる。

「〜〜〜〜っっ!?!?」

呆気なく射精させられてしまった。
解放された淫水がすべてアラウディの中に噴き上がっているが、それでも表情ひとつ変えない彼は流石である。

ジョットは芯からせり上がる快感にぶるりと全身を震わせて、思わず、両手で口元を押さえつけていた。
そうでもしないと、聞くにたえないみっともない喜悦の声をあげてしまいそうだった。


こくん、とアラウディの喉が動く。

「…まずは、ご馳走さま」



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4.14







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