続レンタル茶うさぎ:5
自分の城にいるのだから、もはや気兼ねは不要……
「膝においで」
「はい」
クッキーをもぐもぐ咀嚼しながら、沢田綱吉は小さな尻を雲雀の太ももに乗せてきた。
黒いズボンの下に弾力のある白い肌が潜んでいると思うと、うさぎの衣服を引き裂きたい野性的な欲望に駆られる。
無垢な彼がどんな鳴き声を聞かせてくれるのか。
想像するとゾクゾクする。
しかし、うさぎを怯えさせたりするのは雲雀の本意ではない。
それに……
「なでなで…」
男の子らしい、細いが少し節のある手で沢田綱吉は雲雀の黒髪を撫でてくるのだ。
うさぎの癒やし効果がギラギラした肉欲を和ませてゆく。
「ひばりさんの髪……綺麗ですね。艶々してて、先までさらさら…」
無邪気な笑顔。
雲雀も合わせて沢田のあたまをゆっくりと撫で返してやった。
もさもさの見た目通りに、柔らかい羽毛みたいな髪だ。
(そろそろ…いいかな)
あたまから何気に肩へ…そして背中に手を回して、雲雀はそうっと沢田綱吉を胸に抱き寄せる――いよいよ、頂くといったら頂く。
雲雀のポリシーを貫く時が来た。
ところが…
「俺、なでなでサービスの他にもうひとつ特技があるんですよ!」
「!?」
またしても。
タイミングを見計らったような沢田綱吉の得意気な声…
「…なに?」
***
レンタル茶うさぎ