続レンタル茶うさぎ:2


茶うさぎのはにかむ様子にだいぶやられた雲雀は、サラリとその小柄なからだを姫抱きにして立ち上がった。

「わっ!?」

急な行動に驚き、雲雀の首にしがみついてくるのもまた、可愛いやつだ。

「今日は風紀の仕事もこれで終わりだから、サービスの続きは僕の家でしてもらうけど、いい?」
「は、はい」

本当は、全然終わっちゃいなかったが構うものか。

夏休み中の並盛パトロールのスケジュールや、校内の草引き等手入れの計画など、段取りしなくてはならない事が山ほどあるのだが……。

とにかく今は、借りてきた茶うさぎに癒されるのが先決だ。
あとは現在見回り中の草壁に任せる。


「これかぶって」

裏庭にとめてあるバイクに乗っけてメットを手渡すと、沢田綱吉は従順にそれをぎゅっとかぶった。

「安全運転でお願いしましゅ」

バイクに乗れるのが嬉しいのか、はしゃいだ口調の沢田が背中にすり寄ると、雲雀の頬はまたしても緩む。

(早く帰らないとね…保たない)




**


レンタルはお部屋で





レンタル茶うさぎ

「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -