拷問ごっこ :54(t)


下から勢い良くからだを突き上げると、か細い肢体がビクンと大きく揺れる。

綱吉の乞う通りに意地だけで動いていた恭弥が弱いところを綱吉自身で抉られたらしく、悲鳴に似た嬌声が響いた。

「あ…もぅ、もう……」
「動けない?」

ワザとそこばかりを狙って腰を入れて突いてやると、とうとう恭弥は動けなくなって、されるがままに揺らされている。

ひくひくと小刻みに太ももが引きつり、懸命に熱の放出をこらえているようすだ。

可哀想に。

そう思う心はあるが、綱吉の手は止まらない。

可哀想で、可愛くて、愛おしいのだから仕方ない。

「つなよし、つなよし、」

けれども、恭弥が白い両腕を心細そうに伸ばしてくるのを見て、綱吉はびくりと目を見張った。

「……」
「つなよし………抱っ、っこしながら、して、」

まるで甘えるかのような仕草でそんなお願いをされてしまったら。
綱吉は怒涛の勢いで身を起こして、恭弥に覆い被さるしかなかった。




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2011.7.25





拷問ごっこ

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