拷問ごっこ :45(t)



(いや、ほんと)


(これ本気でキツいよ)

スラックス越しにすりすりお尻の割れ目をこすりつけられて、それ以上なにも出来ないなんて。

腕に負った傷なんかより、此方のほうがずっと苦痛だ。

「、ご、拷問みたいだね」

「何言ってんの。みたいじゃなくて拷問だよ」

「うェっ」
確かな刺激に下肢の欲求はますます高まるのに、あくまで恭弥の動きはソフトで、迂遠すぎる。

はふっ、と息を苦しそうに吐き出すと、腰の上に乗った美しい子は喉を震わせて笑う。

「どう、反省できそうかい?」
「反省ならさっきからしてるだろーっ?」

そうだ……つい調子に乗ってしまったが、この子を心配させたと申し訳なく思ってはいる。
今はもう残念ながら早く熱を吐き出したいとだけ念じているが……

「ごめんなさいは」
「ごめんなさい早くヤらせて!」

ベッドの上、懇願して思い切り腰を突き上げると恭弥のからだがガクンと揺れて、余計に眉がつり上がった。

「まだお仕置きが足りないようだね」

冷笑のまま、恭弥はベルトを緩め、ズボンをおもむろに脱ぎだす―――





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2011.7.14





拷問ごっこ

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