曇天21


切れ長の漆黒がぎょ、と見開かれる。

深く貫かれてその上、立ち上がって雫を零す性器を掴まれる気分って一体どんなものなんだろうか?

「 さ わ だ 」

雲雀さんの朱いくちびるがやっとの事で紡いだのは、それだけ。
細い髪が汗で額や頬に張り付いている。


「―――ッ」

ドクドク脈打つ雲雀さんの急所を手のひらに包み、しごく。

打ち付ける腰のスピードをあげてギシギシベッドの軋みもうるさいと思わなかった。
憧れのひとをひたすら蹂躙する加虐的な快感も更に行為を激しくさせるんだろう。

「ちょっと、っ、ぼく―――」
「イきそ?」

泣きそうに眉を歪め、頷く雲雀さんが「やめて」と彼の雄を激しく擦る俺の手に指先を絡めた。

「なんで、ッだめ…」

自分も吐精寸前だった俺は荒ぶる心そのままに雲雀さんの若い裸体を責め切ってしまう。

「あひ!?」

トドメの一突きで、とうとう俺は堪えきれなくなった。



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曇天

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