曇天17
ベッドの軋んだあとに、俺の下敷きになってる雲雀さんの、息を詰めるような、声にならない声を聞いた。
「ひば、りさん、ちから抜い…て!」
黙って耐えようとしていたらしい雲雀さんは俺が熱い蕾に押し入る衝撃にガクンと顎を仰向かせる。
「ア…ァ…、!?」
「う゛」
ローションのおかげでヌルリと入れたものの、窮屈さはさほど前と変わらず。
ギュウギュウと侵入する俺の雄を容赦なく締め上げる肉壁に呻きが漏れ出た。
「…さわだ…」
諦めずになんとか挿入れるところまで入る。
雲雀さんのお尻と俺の腰が密着して、もう完璧にひとつになっていた。
「どんな、かんじだい?」
それが聞きたいのは俺のほうな気もする…
「ひばりさんの中あっついです」
「………」
慣れない痛みに耐えて、無理にくちびるを微笑ませてくれる雲雀さんはとても綺麗だと思う。
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5.15
曇天