「…で、ここが…」

悪夢のような数学の時間。
正直先生が何を言っているのかわかりません。


でもその悪夢もあと5分で終わる。
そして5分たったらお待ちかねのお昼休みだ!

今日のお昼のメニューを考えながらあと5分。時間を潰そうか





キーンコーンカーンコーン…


やっぱり獅子座定食がいいかな?いやでもあんまりがっつり食べられないし…
購買でパン買うのもいいかなー

そんな風に本気でお昼のメニューを悩んでいたら悪夢の終わりを告げるチャイムがなった。



「よーし、今日の授業はここまで。」
「起立、礼…」


号令を済ませ、とりあえずお昼ご飯を確保するため教室を出ようとしたらポケットに入っているケータイが震え出した。

ブー…ブー…


「はいはいなんですかー、っと」

つい返事を声に出しながらケータイを開く



「……」


ケータイに表示された文字を見て私は駆け出した。







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Date:04/14 12:52
From:月ちゃん
Sub:(non title)
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今日よかったら
お昼一緒に食べない?


食堂にいるね

(END)
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目指すは食堂。



(こぉらああー!月永ー!廊下は走るなー!!)
(直ちゃんごめん!今だけは許してくださいな!!)





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短い。

通りかかった直獅


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「見えない臓器の名前は」
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