一樹会長が風邪をひきました。




「なんとかは風邪を引かないとかいいますが
一樹会長はバカじゃないのでしょうか…?」


素直に疑問だよ、これ。

だって彼は優しすぎるがゆえに賢くない生き方をしてる。


「おま、風邪をひいて寝込んでる奴の部屋にやってきたと思ったら開口一番にそんなことをいうのはどの口だ。塞いでやるからこっちこい」

「会長、キモチワルイ。」

「…真顔で仮にも彼女に気持ち悪い。って言われるのは相当傷つくんだな。」

「なに言ってるんですか、誰に言われたところで会長が気持ち悪いことは変わらないし
気持ち悪いって言われて傷つかないわけないじゃないですか。」


常識だろう、と言わんばかりに胸をはって答えてあげる。


「あぁ、確かにそれはそうだな…ってお前なに俺が気持ち悪いのをさらっと常識のように言って俺にそれを認めさせようとしてるんだ。」

「別に認めさせようとなんてしてないですよ。会長が勝手に事実に紛れた情報をスルーして認めようとしただけじゃないですか。
会長が気持ち悪いのも事実ですが。」

「…風邪ひいて寝込んでるのに俺なんでこんな扱い受けてるんだ…?」


そんなの決まってるじゃない




「会長が弱ってるなら叩くチャンスだと思いまして。」

「てっきり看病に来てくれたんだと喜んだ10分前の俺を殴ってやりたい…」

「過去の会長を殴ることは出来ませんが今の会長なら殴れますよ?殴りますか?」

「そうか、そうだな…今の俺を殴れば、って言うか!!」

「自己ツッコミ乙」

「もうボケの処理方法がわからない…」

「別にボケたつもりはありません。」

「【急募】冷たい彼女が優しくなる方法」

「会長がショックでTwi●terみたいになりました。でもきっと誰もリプかえしてくれないと思いますよ。
…だから、私が教えてあげます。あのね、」


彼に近づき、耳元で続きの言葉を発する。



「…っ!寝るっ…」

「ふふっ、おやすみなさい。さて、私はお粥でも作ってきますかね。」




(『…一樹会長がはやく風邪を治して、私を抱き締めてくれたら優しくなるかもしれませんよ?』
なんて、笑顔で言うなんて反則だろう…)
「余計熱あがるわ…」



(長がわるいんです。

体調悪いくせに無理して仕事しようとするから。
私のためにもはやく治して欲しいんですよ。)




バタバタバタ

「忘れ物してました。」


ちゅっ

「なっ…!?」



『熱がさがるおまじないです。』

そう言って可愛い彼女は小さな音と共に俺の頬にまた熱を落としていった。



-*-----

とりあえず会長が今にも仕事しにいきそうだったから罵倒しまくった夢主です。

相互記念にみかん様に捧げます。

って言いたいんですが、会長でどたばたギャグってリクエストと違くなりやがりました。
ごめんなさい←

いや、言い訳させていただくと、最初はただ罵倒するだけして帰らすかと思ってたんですが、会長が不憫だし、誰得だろうと思ったらつい…((

あ、これでも十分、誰得状態でしたね←
さーせん




お持ち帰り等はみかん様だけでお願いします。



これからよろしくお願いたします(^-^)