弁当をダシにランランの家で飲む。
その習慣はクリスマスライブの後から急に増えて今じゃ週一が定例となった。
ランランがわざわざ僕の好きなお酒を揃えてくれてたり、来る時間を聞いてきたり。年下はかわいいなぁ、なんて。
下らないテレビを眺めながら大した話もしないで色白が際立つ銀髪をソファの下から見上げてたら不機嫌そうに眉を寄せて、なんだよ、って低い声が降ってきた。見かけは怖いのにアルコールのせいで頬がちょっぴり赤い。
「えー?ランランがかわいいなって思ってさ。」
「なっ!?」
ランランがソファを揺らして思い切り後ろに飛び退いた。
「な…に言ってんだよ…嶺二てめぇ…!」
なにって冗談だよ、って言いたいけど反応がマジすぎてちょっと言えない。こっち見ないし氷の入ったグラスがカタカタ鳴ってるし顔が真っ赤。
アイドルならかわいいとかかっこいいとかありきたりな賛美は慣れてるでしょーよ、って思うけどそういえばランランってバリバリのバンドマンだしかわいいなんて言われ慣れてないのかも。
「あはは!いいねぇ!その反応!ランランすっごくかわいいよ!」
そう言ったらランランが顔を手のひらで隠して消えそうな声でうるせぇって言った。え…なにこれ…めちゃくちゃかわいい…。


130912

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