鉛色の空が遠かった
うずくまってもがいている
手を差し伸べたのは君
降り積もるのは愛
その優しさがこの心を溶かした


愛を誓った凍てつく夜
二人は悴む指先を絡めた

あなたの愛に溺れて死にたい
あなたの愛に埋もれて死にたい
この想いが醒めないうちに


明日世界が終わる前に君を殺して僕も死ぬ
僕以外の誰かが君を殺めるなんて許さない
僕以外の誰かが君を愛するなんて許さない


博愛なんていらない
本当に欲しいものは一つだけ
その愛さえあればそれで良かった

淋しいと言いたかった
行かないでと言いたかった
何も言えないまま夜が来た
涙が零れてしまわないように
見上げた空に浮かぶ月


mae|tsugi


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