薄らぐ記憶を恨んだとして
何ひとつ世界は変わらない
それならせめて君のために
今とこれからを懸命に生きたい



今日は一緒に泣きましょうか



狂おしい程の愛をくれた貴方へ

私という名の毒をあげましょう

この身は全て貴方のもの

身も心も麻痺しきっている


世界が愛で溢れたらいい

僕の想いに気付かない君は

平然とそんな事を口にする


降りしきる雨は愚かな僕の頬を打つ

この手は君を汚すから

だからどうか触れないで


眠れない夜は君のせい

こんなにも苦しいのなら
君を知らなければよかった



いとも容易く私を撃ち抜く
その弾丸は心臓へ



君が居ない夜はこんなにも淋しい

窓から入る月明かり

もう少しだけ慰めて



もしも、

その手を離さなければ

あのまま抱き留めていたら

声が枯れるほど叫んでいれば

もっと上手に愛せていたなら

君を失わずに済んだのかな


優しさなんか要らない

君の全てが欲しかったんだよ



maetsugi


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