大丈夫、最後はきっと上手く笑うから

たとえばわたしが泡になっても
あなたはわたしを想ってくれる?

愛していたの、だから涙が止まらないの

私の海に沈んで頂戴、
そうしてそこからわたしを想って


わたしを殺める理由を探して

この声が聞こえているならどうか

君は無邪気にとどめを刺すから

灼け付く夜の嬌声

はじめからずっと裸足のままで

泡沫に埋もれた君の最後の言葉は


せめて心はあなたのものでありたい


これが許されない想いなら
どうか深く深く沈めて

最後のキスは瞼に落として
そしたら笑ってみせるから
きっとあなたを忘れるから

空に浮かんだ月だけは幼い二人の過ちを知っていた


せつないとしい


雨が攫ったのはあなたへの想い

無機質な愛ならいらない

目を瞑るからこの手を引いて

色付く世界はとても眩しい


君の前では秩序なんて無意味でしかない


溺れてよ、私に

沈んでよ、もっと深く

底から私を見つけてね


夜が似合う人

まるで夜を纏うように

君は夜によく似ている

ミッドナイトブルーの瞳

暗がりで聞いた君の声
未だ忘れられずにいる

ロンリーナイト・ブルース


窓の外は春の雨

穏やかな雨音は愛の言葉を掻き消した


mae|tsugi


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