▼ 欲望 遊戯王アークファイブ、ユーリ中編完結致しました。 タイトルの欲望はALI PROJECTの楽曲より拝借したものです。イメージソングも欲望、というより、この曲を聞いていて思いついたお話でした。 最終話を最後の歌詞と合わせたかったので希望〜と絶望〜両方を採用して分岐endとなりました。分岐……と見せかけて、実は並んでいる順番の通り「絶望の夢の欠片」が私の中では最終話という位置づけになっているのですが。このお話にバッドエンドはありません。一つ目のハッピーエンドは「あったかもしれない幸せな結末」、二つ目のトゥルーエンドは「本当の結末」です。 以前にもお話したような気がするのですが、一番書きたかった話は一番最初の話です。仲間が欲しいと嘯く夢主と、ならば自分がと名乗り上げるユーリ。友情も愛情もないただの契約の関係、という薄っぺらな二人が最後にどちらに転ぶのか。その結末を自分でもはっきりさせておきたくて、気が付いたらずるずる続いて最終的にこのような展開に落ち着きました。どこまでいっても夢主は自分の選んだバッドエンドしか続けられない、ということを夢主の狂気を交えて書きたかったのです。 もしかしたら気が付いている方もいらっしゃるかもしれませんが、このお話はとある話から地続きのエピソードとなっています。バッドエンドを迎えた夢主が他の世界に飛ばされたとして、やり直すことは出来るのか？ということも考えながら書き進めていました。 作中何度か登場した「塩」という単語。もう隠す気も無いレベルの開き直りです、パラダイムシフトepisode.1ネツィヴ・メラーが元のお話です。 元々パラシフep1はep2で幸せになるための布石だったので……たまたま考えていたお話にこの夢主が丁度良く当てはまるな、と思い、そのまま起用しました。出来るだけその設定は透けないように書いていたつもりでしたが……後半は全くそんなことはありませんでしたね……。 夢主はテロリストとなって生きる道を選んだ時点で、その先どう転ぼうとバッドエンドは免れないし、彼女の狂気も止まらない。欲望9話では、夢主の気持ち悪さを感じて頂ければ、書き手としては本望の至りです。 2015/08/16 21:42 |
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